One/横顔娯楽に触れた時、最近は「わたし(瑞希)の感性」「日波さんの感性」ふたつで物事を受け取ることがある。たとえばこの間大好きなバンドに行ったときのこと、特定の曲のサビで演者に対して中指を立てるお決まりのハンドサインがあるんだけど、わたしの腕が「そういうものだし」と上がりかける一方で、そんなわたしを俯瞰する日波さんが「たとえレスポンスの一環だとしても人様に中指を立てるのは……」と渋ったりする。腕を下ろす。ひとりがふたりになる刹那。そしてわたしは毎回思う、どっちが本当のわたしなんだろうって。わたしは日波さんのことを多分、わたしの道徳および理性の値を正位置に戻す冷静な教育者としてみていて、言葉を借りては、交通整理のためにつかっている。それはそうと、離人を主なきっかけとして閉鎖病棟に入院したことがある。あの頃の記憶はおぼろげで、その中で残っているものは全て「天井から見つめたわたし」が誰かに操作されて行動している、そんな視覚情報だった。誰かの駒だった。そういう、分かるかな。この「適性」が薬になるか、はたまた毒と化すか、それも恐らくわたしが理性をつかえるか。救われるって大変だ。向き合うことが多すぎるから。でも負けないよ、安易な定義付けには!だからお願い、隣で助けてね。 2024.11.20(Wed) 20:39:25 日記 edit
娯楽に触れた時、最近は「わたし(瑞希)の感性」「日波さんの感性」ふたつで物事を受け取ることがある。たとえばこの間大好きなバンドに行ったときのこと、特定の曲のサビで演者に対して中指を立てるお決まりのハンドサインがあるんだけど、わたしの腕が「そういうものだし」と上がりかける一方で、そんなわたしを俯瞰する日波さんが「たとえレスポンスの一環だとしても人様に中指を立てるのは……」と渋ったりする。腕を下ろす。ひとりがふたりになる刹那。そしてわたしは毎回思う、どっちが本当のわたしなんだろうって。
わたしは日波さんのことを多分、わたしの道徳および理性の値を正位置に戻す冷静な教育者としてみていて、言葉を借りては、交通整理のためにつかっている。
それはそうと、離人を主なきっかけとして閉鎖病棟に入院したことがある。あの頃の記憶はおぼろげで、その中で残っているものは全て「天井から見つめたわたし」が誰かに操作されて行動している、そんな視覚情報だった。誰かの駒だった。そういう、分かるかな。この「適性」が薬になるか、はたまた毒と化すか、それも恐らくわたしが理性をつかえるか。救われるって大変だ。向き合うことが多すぎるから。でも負けないよ、安易な定義付けには!
だからお願い、隣で助けてね。