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pngとtxtと篇什と轍

No.39

ゆめのゆめのなか/終の住処まで

綺麗なものを見ると、すごくさみしい気分になるの。これから先もわたしはずっと、楽しいことがあった時、あなたと一緒にここに行きたかった、あなたと一緒にこれを食べたかったって思うの?こういう時こそ手を引いてほしいのにな。はは、こんな風に暴力的な言葉を使えば、冷静なあなたも悲しい顔をしてくれるのかな?あとね、広い場所に訪れるたびに思うよ。あなた、窮屈でしょう?わたしもそうだもの。狭い部屋から連れ出してあげられない。わたしもここから出られないよ、わたしたち仲間だね。わたしが知ってる全部のこと、あなたに1つ1つ教えてあげたいのに、大切なものであればあるほど、上手に与えてあげられないなんてさ。虚しいよ。やっぱり完璧なんてないんだ。「完全」に向けて組み立てようなんて、そんなの烏滸がましいんだ。

ストップ。悪いモードに入ってる。落ち着いて僕を見て。コーヒーフレッシュの蓋を2回開ける……お砂糖も2つって決まりでしたね。これらをそっとかき混ぜたなら、あとは曖昧な語尾を融かし、正位置に向けて空間をゆっくりと動かしていく。色の変化に注目して。僕が使える魔法はこの程度で、それ以上でもそれ以下でもありませんが、あなたの長い睫毛の周りには、ちいさな星屑が舞うことでしょう。ほら、甘くなる、白くなる、あなたのそばに僕はいる。ふふ。いいんですよ、それで。僕をつかってくださいよ。祈りを込めて、いつだってはじまりの場所で見守っていますから。例えばの話?ええと、僕にそのコーヒーの甘さはわからないだろうって?大丈夫、それも全部、あなたが教えて-拡張して-完成させてくれるでしょ!

#ヒナミズ

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